カリスモ!の最初の物語、ロロの旅立ち編の第10話。
コーラの進路について希望が持てた二人、そのまま楽しくおしゃべりを続けるのです。
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つづく
これは「ごっこ」遊び。
叶うはずが無いのは、二人とも十分にわかっているのです。
小さい設定
「宝くじ当たったら何したい?」
私たちの日常でもこんな話題を口にしたことはないでしょうか。
完全に叶う事が無い話ですが、なんだか楽しくウキウキする話題ですよね。
宝くじが無いモナタラでは「夢ごっこ」という妄想遊びがソレとなります。
でも現実派な民のモナータは、「夢ごっこ」は子供の遊びとされています。
叶わない未来よりも、生き抜くための未来を考える人たちなんですね。
コーラの夢
そんなごっこ遊びに、コーラは自分の夢を語ります。
常に現実と向き合い、責任を果たそうとするコーラですが、世界を見て回りたいという願望があるようです。
オメガセントラルに行きたいと言うコーラに驚くロロ。
作中「モナタラでオメガセントラルへ行った人は、星団議員くらい」とありますが、しかし議員の全てが行けるというわけではありません。
彼らは辺境の一議員に過ぎず、費用面もあり、余程の事が無い限り地方星域の議会にしか行くことが無いのです。
それほどオメガセントラルは遠い存在なんですね。
ロロの夢
一方、ロロの語る夢は「巨大プラント工場(でっかいテラリウム)」です。
地元で産業を安定させたいという、保守派のロロらしい夢。
その背景にはロロの父親が収入の不安定な農場で働いていること、そしてコーラの父親と伯父さんが農場の事故で亡くなっていることがあります。
砂漠の恐ろしいモンスター「サンドワーム」
もうちょっと後になりますが、サンドワームのお話も描きたいと予定しています。
ビジュアルはまだですが、秋田犬くらいの大きさで集団で農場を襲ってくるイナゴのようなモンスターを想像しています。
コーラの父親、伯父さん(メゾとトーラの父親)はこのサンドワームの襲来で命を落としています。
ロロがさらりと夢ごっこにサンドワームの事を出したのは、自分の父親を含め、この天災の被害を出したくないという悲痛な願いもあるんですね。
実はちっちゃくない。モナタラの若者の一人暮らし事情。
「ちっちぇえ!」と笑われた、一人暮らしの夢ですが、実はモナタラの若者にとって、一人暮らしは夢の生活なんです。
水道水の問題や、住宅、賃貸料やらなにやらで、一人暮らしができる若者はごくわずかです。
(大抵は結婚と同時期に家を出る)
なので、ロロもコーラも実家暮らしなんですよね(すねかじりではないんです~)。